五月の連休に奈良の春日大社内の萬葉植物園に藤を見に行って来ました。

園内には今が見頃の、淡い桃色や紫色、青みがかったもの、白色や少し黄色がかったものなど、色とりどりの藤の花がいっぱい咲いてました。
高さも普通の藤棚のほかに、色々な木々にからみ付いて、かなりの高さまで登り、見上げるような高みから無数のかんざしのようにぶら下がっているものなど、本当に見ごたえがありました。

植物園ですから、藤のほかにも、アセビやシャガ、レンゲ、カタバミ、ツツジ、ツバキ、ムラサキハナナなどたくさんの花々が咲いていて、本当に綺麗でしたが、驚いたのは市街地ではあまり見かけない珍しい日本タンポポが何箇所も群生していたことで、西洋タンポポよりも小ぶりで可憐な花の群れは本当に可愛らしかったです。

もしかしたら多種多様な藤の花よりも、日本タンポポの群生を見たことの方に、より感動したかも知れません。

勝手な推測ですが、春日大社内には奈良公園の鹿は入れませんので、万葉植物園内の日本タンポポは守られ、周辺の奈良公園に飛んで来て芽を出した西洋タンポポは鹿たちに食べられてしまうので、西洋タンポポとの交配混合からも守られたのではないかと思いました。

ちなみに日本タンポポと西洋タンポポの違いは、花の下側の総苞片(そうほうへん)というガクののような部分が日本タンポポは花に沿って真っ直ぐで、西洋タンポポの方は一番外側が長く大きくカールしてヒゲのようにたれていますので、簡単に見分けがつきます。
また、日本タンポポは別々の株の花同士で受粉(虫媒花)しますが、西洋タンポポは一輪の花のおしべとめしべでひとりで受粉します。
日本タンポポが春先の2ヶ月ほどしか咲かないのに、西洋タンポポは春から秋まで半年ぐらい咲いています。
繁殖力に圧倒的な差がありますので、日本タンポポの個体数はそれほど減ってなくても、西洋タンポポに駆逐されてしまったように感じる人もいるようです。


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春日大社・萬葉植物園内の藤の花。



ということで‥‥‥

帰り道に興福寺・南円堂も見ましたが
すごいのは南円堂の南側に自生(?)している藤の大木で、もちろん、からみ付いている相手の木も大木ですが
大きすぎて、猿沢池の方から見ると、南円堂が(坂の上の方にあるのでよけいにですが)隠れてしまって、ちゃんと見えないほどです。


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猿沢池の方から見上げた南円堂の藤の大木。
手前の立て看板が普通の人の背丈ほどでしょうか。
(残念ながら2013年から2014年にかけて伐採されてしまいました)




残念ながら、時間的に日陰ばかりで日本タンポポの写真は綺麗に撮れませんでしたが
ひっそりとつつましく肩を寄せ合うようにして咲いている姿は清楚で可憐で、とても綺麗でした。



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