珍しい緑色のコハク、グリーン・アンバーが入荷しました。

普通のコハクはウイスキーの色を表すのに琥珀色という表現を使うように、トパーズの色を濃くしたような文字通りコハク色をしていますが、グリーン・アンバーは鮮やかな緑色です。

天然のグリーン・アンバーは色の薄いものも、まれに産出する色の濃いものも、内部に虫などの内包物を含まない一般的なコハクに比べると、かなり高価ですが、今回、入荷したものはリトアニア産で、本来の色は普通のコハク色、または薄い緑色ですが、加圧加熱処理をほどこすことにより、鮮やかな緑色になっています。

普通、松柏類の樹脂が化石化してコハクになるのには少なくとも1千万年ぐらいはかかります。
ドミニカ産コハクは1500万年~2000万年
バルチック産コハクは3500万年~5500万年
久慈産コハクは8300万年~8900万年 などです。

今回のリトアニア産グリーン・アンバーは、コハクの前身であるコパルという物質(数十年から数百万年経過)を加圧加熱したもので、加圧加熱することにより一気に化石化が進み、コハク色が濃くなったり、鮮やかな緑色になったりします。

一応、成分的にはコハクそのもので、標準的な鑑別プロセスでは識別は困難です。

ということで、加圧加熱処理を明記してのグリーン・アンバーですので値段もそれなりにリーズナブルですが、たまに天然グリーン・アンバーの色の鮮やかなものと同じような高額な値段が付けられていることがありますので注意が必要です。


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上段・グリーン・アンバー ブレスレット
下段・グリーン・アンバー リング 
(指輪の枠は牛革を特殊加工で固めたものです)



☆.。*:・°★.。*:・°(千羽)